〜芽生えから実りまで〜
2003年5月31日と。
云う訳で。
行って参りました。
「椎名林檎博覧会(通称・林檎博)〜芽生えから実りまで〜」
入場料は、これまた林檎ちんのこだわりが見られる777円。
こう云うの、御好きねぇ〜。
(ちなみに八月末から始まるツアーのチケット代は6,666円です)
当初は、我がファミリーで行こうかと思ってたけど、あいにく、大粒の雨が昼間中ずっと降り続いてたので、私一人で行くことにした。
でも、実際其の方が、ゆっくりじっくり見られる筈だ!!(なんつう母親&妻だ)
大雨降りしきる中、「こんな雨だったら、あんまり人も来て無いだろう」と余裕な推測して行ったら。
あらま。
1時間ちょい待ちと云われてしまいましたよ。
ラフォーレ6階から、階段ぐるぐるぐるぐる降りて、地下1.5階にまで、列は延びておりました。
「はあ〜。一人で1時間待ちか〜。まあ、2時間は覚悟してたから短いけど、でもなあ〜。まあ、人間ウォッチングでもするか。(←大好き)」
林檎ファンの男女比6:4で、女性が多いようです。
女子高生率(制服率)高い。
っていうか、制服だと目に付きやすいだけなのかも。
其の中でも興味深かったのは、サッカー日本代表ユニを着た、男。
コイツ、入場した後も、随所で近くに居たのだが、連れの男が携帯で電話してるのが耳に入ってきて聞いてみたところ「コイツ(ユニ姿の男)はこの後、日韓戦らしいんだぁ。」
・・・・・・・その姿でそのまま家に帰ったら笑うけどな。
ていうか、お前、キックオフに間に合うのか!?(入場時間約PM4時前・キックオフPM7時15分)
と、内心、その男のゆっくりした行動には目を見張るばかりであった。
まあ、原宿から国立競技場は近いンだけども。
ていうか、私も行きたかったのに、日韓戦!!
此処に私が叶えられなかった欲望を叶えている男がいるなんて!!
林檎博堪能した後に日韓戦も見るなんて!!!!(当初私が考えていたプラン)
内心、その男の跡をつけて行ってやりたい気持ちであった。
(結果、日本負けましたけど。・・・)
あ。
余談だらけでした。
そんなこんなを考えていたら、あっというまに、入場になりました。
人間ウォッチングってば、最高の時間潰しだねっ!
777円を握りしめ、受付へ。
お金を払い、受付嬢からお土産をもらう。
それは「百色眼鏡」内で出てくる、林檎ちゃんのモノクロ写真。
すっごい綺麗。
そして、なんと、林檎の象徴・ほくろが、ステッカー。
これ、「ステッカー」っていう名目のお土産なんだけど、どう考えても台紙がでかすぎ(笑
これも林檎ならではのお茶目な演出ですな。
そして受付嬢は、入場者全員にこう云うのだ。
「こちら、ほくろがステッカーとなっております。御入場の際には、必ず着用してください。」
つまり、入場者全員、林檎ほくろを付けて入場しろと?(笑
そして、私が見受ける限り、誰もそのほくろを付けてなかった・・私も例に漏れず。
んまあ、私なら、誰か連れと来てたら、ほくろ着用して入場してたかもしれないけど、一人で付けても・・厭じゃん(笑
と、考えながら、いよいよ林檎ワールドへ。
全体が、TOSHIBA EMIがやってるサイト「性」(http://www.toshiba-emi.co.jp/ringo/st.htm)
のイメージが其のまま再現された感じ。
照明暗めで、なかなかの再現っぷりでした。
順路は、林檎デビュー作品「幸福論」から、シングルアルバム、今まで実演したもの統べてまでを、年代別に展示されてありました。
展示品は、それはそれは、稀(レア)中の稀なものばかり!!
私が中でも目を奪われたのは、直筆モノ。
林檎ちゃんは、ノートに歌詞を書いているようなのだが、そのノート本物が展示してあるのだ!
もちろん、ノートが開いて展示してあるのもあるんだけど、その歌詞の書き方が・・・女子高生の落書きかよっていうのから、すっごく綺麗に書いてあるものまで。
すっごく悩んで書いたのね、この歌詞。
ていうのや、これは、スパッと書けたんだな、っていう歌詞まで。
そういうのが字体から伝わってきました。
どんな直筆歌詞が見れたかって云うと・・・忘れちゃったけど(ごめんなさい)
覚えてるのは「リモートコントローラー」「警告」「闇に降る雨」「歌舞伎町の女王」「病床パブリック」等等・・・多数展示してありました。
私は中でも「病床パブリック」の中の『快感ジャガー』という歌詞がある理由により大好きなので(林檎ちゃんの敬愛するベンジーこと浅井健一氏の愛車がジャガーだということからこのフレーズが出たらしい。まあ私もそんな理由だけど・笑……)、
そこは、果たしてどんな字体で書かれて留かしら、と見てみたら、案外あっさり書かれてありました。(笑
この歌詞は、意外と全体的にきれいに書かれてた。鉛筆書き。
対照的に、ボールペンでいろいろ間違えてグルグル消しながら、紙もちぎりながら書いてるのもあったんだけど・・なんの曲だったか忘れちゃった(悔
よくミュージシャンの人が、歌詞考えてる時ってあんまり人に見られたく無いって発言してるのを覚えてたから、それはそれは、林檎ちゃんの悩んだ風だとか、歌詞がスーっと降りてきた風だとかがよく分かり、惜し気も無く大公開してくれてる林檎ちゃんに万々歳で御座居ます。
その他、直筆モノで目を張ったのは、直筆スコア。(楽譜ね)
デビュー間も無い頃の「歌舞伎町〜」とかのスコアはほんとテキトーに書いてるって云うか、その書き方がかわいいのなんのって。
コード進行のみで、「ここは○回くり返してね」とかそんな感じで。
でも、年数を積む度に、直筆スコアも成長しておりました。
ああ、そう云えば。
ベンジーと云えば、「罪と罰」で、ベンジーはギターとして参加してらっしゃるんですけど、そのベンジーパートのコード進行等を林檎自ら書いたスコアが展示してあったんだけど。
それに添え書きがしてあって、
「敬愛なる浅井健一様」で始まってて、
コード進行表をお送りします。読みにくい箇所等ございましたら、遠慮なくなんなりと申し付けくださいませ。取急ぎ失礼・・云々って書いてあって。
最後は「シーナリンゴ」だったんだけど。
多分、それを、浅井氏の方にFAXかなんかで送って手元に残ってたかなんかだと思うんだけど・・
なんとまあ、心遣いの細かい林檎ちゃんだなあと思った、貴重な1枚でした。
文面から、「もう、大好きなベンジーに演っていただけるなんて、此の上ない幸せだけど恐縮だわ」って感じがひしひしと伝わってきたし。
林檎ちゃんって、ストイックそうに見えて、実はすごく周りに心遣いの細かい、優しい女性なんですよ。
これは私もそう感じる。
やってることはどうあれ・・(笑
1発目アルバム「無罪モラトリアム」のジャケットで使用された、毛筆書きの「無罪モラトリアム」の原物もなかなかの圧巻でした。
それから、林檎ちゃんは絵もすごく上手なんだけど、直筆イラストも、随所にちりばめられてありました。
だいたい見たことのあるイラストが多かったけど。(ネットやなんかで・・)
で、最後に「秘密の地下室」っていうコーナーがあって、そこには直筆のマンガがっ!!
たぶん、デビュー五周年ということについて、シュールに綴られてる内容だったろうと思うんだけど、そこのコーナーは込み合ってて、立ち止まってゆっくり見ることができなたっかの・・うーん。残念。
ちなみにそこには「椎名林檎改名 次は『蜜柑』」っていう、笑いをかっさらった東スポの一面まで飾ってありました(笑
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